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映画『JUNK HEAD』レビュー。グロい?可愛い?独特な世界観がクセになる!【プライムビデオで見放題】

映画・ドラマ
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突然ですが、『JUNK HEAD』という映画をご存知でしょうか?

監督の堀貴秀さんがほぼ1人で、7年も掛けて作り上げたというストップモーション・アニメ映画で、今年の2月からAmazonプライムビデオの見放題対象となっています。

私自身は、失礼ながら堀監督のことは存じ上げておらず、ある日、プライムビデオで映画を選んでいたところ、サムネイルの可愛らしいキャラクターに惹かれて何となく視聴してみたのがきっかけ。

結果、独特な世界観に最後までどっぷり!

賛否両論ある作品のようですが、個人的には凄くオススメです。

グロテスクなシーンもあるけれど、メインの登場キャラクターたちがコミカルで可愛い!

気持ち悪いクリーチャーもいるけど、それすらひっくるめて面白い!

  • 『キモ可愛い』は嫌いじゃない
  • むしろ好物

上記のような方であれば特に、楽しめる要素満載の作品だと思います(笑)

※『JUNK HEAD』をプライムビデオで視聴するにはアマゾンプライム会員登録が必要です。興味のある方は以下リンク先からどうぞ↓

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ストップモーション・アニメーションとは?

ストップモーション・アニメーションStop motion animation)とは、静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かしカメラで撮影し、あたかもそれ自身が連続して動いているかのように見せる映画の撮影技術、技法。アニメーションの一種であり、SFXの一種。コマ撮り(コマどり)ともいう。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

人形や絵を、ちょっと動かしては撮影し、また少し動かしては撮影し……という作業を延々繰り返す感じですね。

子供の頃、NHKの教育テレビで、そういう作品をたくさん見ていた記憶があります。

ピングーとか。

こんな気の遠くなるような撮影を7年かけて、ほぼ1人で行ったというのだからもう「凄い!」としか言いようがないです。

しかも堀監督の場合、本業は別にあり、映像製作に関しては独学だったそうです。

まさに執念の作品ですね!

『JUNK HEAD』感想

※YouTube 公式予告編動画↓

環境破壊やら謎のウイルス蔓延やらで生殖能力を失い、絶滅の危機に瀕した人類。

人類存亡を懸け、政府は人口生命体『マリガン』が暮らす地下世界の調査を決意。

主人公は自身の生活のため、政府が募集する『地下調査員』に応募し、危険と隣り合わせの地下世界へ潜入します。

その後、主人公は最初から最後まで酷い目に遭い続けるのですが、地下世界の愉快な住民たちがフォローしたり、盛り上げたりしてくれるので、急に過酷なシーンが出て来ても「早く続きが見たい!」とワクワクしながら楽しむことができます。

この映画、確かに一部だけ切り取って見れば『グロテスク』とか『狂気に満ちた』というレビューが付いてしまう作品かもしれません。

主人公に襲い掛かるクリーチャーは、どれも気持ち悪い奴らばかりですし。

しかし全体的に見れば、マリガンたちの強烈な個性や広大な地下世界の造形、怖ろしいけれども幻想的で時に美しさすら感じる風景描写など、注目すべき点はたくさんあります。

また、主人公とマリガンたちのやり取りはシュール且つコミカルで、笑いの要素満載です。

物語の中のある一部分だけに視点を絞るのではなく、様々な所にまで目を向けながら想像力を膨らませて行った方が楽しめます。

※公式サイトはこちら↓

怖ろしくも魅力的な地下世界

主人公が潜入するのは地表から数千メートルも深い地下世界。

崩壊しかけた建造物や、どこまで続くのか分からない石造りの階段、工場のような施設と謎の機械、張り巡らされた配管、昇降機、鉄道など……

広大な地下世界の細部に至るまで、全て監督が、ほぼ1人で作り上げたそうです。
※実際は協力者が何人かいたようですが。

製作期間は7年ということですが、実際に映画を観ると、むしろたった7年でこの世界を完成させたなんて驚異的なのではと思います。

YouTubeで撮影現場らしき映像を少しだけ見たのですが、ミニチュアセットの真ん中に監督らしき人が座り込んでキャラクターのフィギュアを動かしたり、カメラを操作したりしていました。

しかし映画の中では『実際はミニチュア』などという雰囲気は微塵も感じません。

どこまでも深く、広大な『世界』として視聴者の前に現れます。

退廃的で暗く、危険に満ちている反面、どこか幻想的な美しさも垣間見える独特な雰囲気は、ゲームの『The Last of Us』もしくは『サイレントヒル』が好きな方には惹き込まれる要素が多いのではないかと、そのように感じました。

というか私がまさにそのタイプなので(笑)

だだっ広い空間を主人公が1人でテクテク歩いているシーンなど、ひたすらその景色に魅入ってました。

ダークな世界に笑いをもたらす『キモ可愛い』マリガンたち

『マリガン』とは、1600年前に人類が創造した人工生命体のこと。

自我に目覚めてクローンを生み出し、人類に反乱を起こしたこともあったようですが、停戦協定後、マリガンたちは地下世界を支配することになり、急速に独自進化を遂げたそうです。

この辺の設定は、公式サイトに詳しく記載されています。

このマリガンたちが一癖も二癖もある者ばかりで、時に盛大に笑わせてくれます。

中には不気味な姿の者もいますが、どのマリガンにもしっかりとした感情や個性があるので、見ているうちに徐々に愛着すら湧いてきます。

個人的に、この作品の本当の見所はグロテスクとかダークファンタジーとかそんなものじゃなく、『可愛さ』だと思ってます。

それも、誰もが無条件に愛でるような可愛いではなく、いわゆる『キモ可愛い』というやつです。

ディストピアが舞台のSF作品だと話が重たくなりがちな印象ですが、この作品がまったくそうなっていないのは偏にマリガンたちの活躍(?)のおかげ。

かつては人類と戦争していたというのに、長い年月が経つうちに恨みなど忘れてしまったのか、主人公が人間だと分かっても至ってフレンドリー。

とは言え、主人公にとって誰もが気の好い者ばかりではなく、ズル賢い奴や、こき使ってくる意地悪な奴もいます。

思ったのが、この作品はフルCGアニメとかじゃなくて良かったのかもな、ということ。

人形をコマ撮りしているので、CGアニメと比べれば動きが多少ぎこちなかったりするのですが、むしろそこに『愛嬌』を感じてしまいます。

通常のアニメーションで感じるのとはまた別種の可愛らしさだと思います。

もしもこの先、ガチャポンのフィギュアとか、大手コンビニとコラボとかで関連グッズやお菓子が販売されたりしたらぜひ欲しい!

というか買います!!←

癖の強すぎるエンディング曲も必聴!

YouTubeの公式チャンネルで、エンディング曲がアップされてました。

この作品、日本人の監督が制作した日本映画ではありますが、キャラクターたちの音声は日本語ではなく、『JUNK HEADの世界の言葉』です(←たぶん、そういうことなのだと思う)。

そのため、映画では字幕が付いています。

エンディング曲の歌詞も動画の通り、まったく意味が分かりません。

というかおそらく意味など無いのだと思います。

わけの分からない雰囲気を楽しめばOK。

癖が強すぎて、一度聴いたら耳から離れなくなる可能性大です(笑)

動画で踊っているのは作中の登場キャラクターである『三バカ兄弟』

個人的に一番好きなマリガンです。

次回作でも3人揃って出てきて欲しいけどなあ……。

次回作を気長に待とう!

ラストを少しネタバレさせていただきますと、かなり尻切れトンボ的な終わり方をしています。

「なぜ?」と思って検索してみたところ、どうやら三部作のようで、次回作は現在制作中ということです。

うーむ、やはり7年は掛かるのだろうか?

気長に、楽しみに待つとしましょう!

※プライムビデオでのご視聴はこちら↓

※プライムビデオで視聴するはアマゾンプライム会員登録が必要です↓

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