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『プラダを着た悪魔』を観て、自分自身のライフステージの低さに納得した

映画・ドラマ
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プライムビデオで『プラダを着た悪魔』という映画をレンタルしました。

何故わざわざ見放題ではなくレンタル代を払ってまで視聴したのかというと、YouTubeで岡田斗司夫さんという方が、この映画を紹介されていて興味を持ったからです。

最近、岡田斗司夫さんの動画が面白くてチャンネル登録したのですが、『プラダを着た悪魔』については映画冒頭の約2~3分間に繰り広げられる、主人公を含めた女性たちの『モーニングルーティン』に着目しておられました。

そんな岡田さんの動画を視聴後に、プライムビデオで実際に映画を視聴してみたところ……

主人公・アンディと私自身を比較して、

「ああ私はきっと『アンディ以下』なのだろうな」

……と苦笑いを浮かべてしまったのでした。

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冒頭のシーンは、それぞれの女性たちの『ライフステージ』を表しているらしい

※岡田斗司夫さんの動画はこちら↓

映画の舞台はニューヨーク。

ジャーナリスト志望の主人公・アンディは、ファッションに興味ゼロにも関わらず、世界一のファッション誌『ランウェイ』編集部にアシスタントとして入社することになります。

冒頭で、アンディを含めた複数の女性たちが出勤前に身支度を整えるシーンが流れるのですが、岡田斗司夫さん曰く、このシーンはそれぞれの女性たちの『ライフステージ』を表しているのだそうです。

『階級』ではなく、あくまで『ステージ』なので絶対に動かせないものではなく、状況によっては上がったり下がったりすることもある。

なので自分自身のステージを維持するためには日々の並々ならぬ努力が必要となり、その努力の成果として一番わかりやすい判断材料が『外見』ということになります。

冒頭に登場する女性たちの『モーニングルーティン』を観察することで、それぞれがいったいどのレベルのステージに立つ女性であるのか理解できる仕掛けになっているそうです。

ニューヨークのステージ高い系の女性たちは皆、高級住宅街のマンションの高層階に部屋を借りて暮らしています。

洋服も靴も化粧品も高価なものばかりを揃え、日当たりの良い室内に置かれた姿見の前で、会社に来ていく服や身に着けるアクセサリーを入念に選びます。

朝食はフルーツやヨーグルト、ナッツ類で済ませ、自宅を出たらすぐにタクシーを拾って優雅に出社。

それに対し主人公のアンディは、他のどの女性たちと比べても『下層ステージ』であるというふうに描かれています。

これから仕事の面接だというのに髪はボサボサで、唇にリップクリームをサッと塗るだけのノーメイク。

服はクローゼットの中から『着れるもの』を適当に選び、朝食は駅近くの売店でベーグルを買い、ガツガツ頬張りながら地下鉄に乗車。

岡田さんの動画の内容を思い出しながらこのシーンを観たとき、思わず「うわあ……」と声を漏らしてしまいました。

これが働く女のライフステージだというのなら、私自身は昔も今も間違いなく『最下層』だから。

アンディの朝と、私の朝

映画冒頭のアンディ同様、私自身も化粧らしい化粧をほとんどせずに出社しておりました。

ファンデーションを軽く塗って顔色を整えるだけで終了。

アイメイクはやりません。

アイラインなんて、目に入りそうで怖くて無理。

化粧品も最低限しか持たないので、高くても1,000円程度のプチプライスのみ。

コロナで在宅勤務の今、出社しなくなった&マスク生活になったのを良いことに、どこへ出かけるにも日焼け止めだけで済ませるようになりました。

もはや化粧をすることすら放棄している状態です。

ファッションセンスに関しても、10代の頃から皆無です。

「まだどうにか着れそうな服」を適当に選んで出社していました。

「ジャージで出社することが許される世の中になれば良いのに」と、本気で願っているくらいです。

もしも私がこの映画の登場人物だったとしたら、私のモーニングルーティンなどアンディより下の最底辺女として嘲笑されること間違いなしです。

それでも、こんな自分の有り様を改善するどころか、「テレワークのおかげで面倒くさい身支度から解放されたー!」なんて喜んでいるのだから救いようがありません。

ダサくてもパンツの状態をしっかりチェックしているアンディの方が、よっぽど女子力高いってもんです。

「人は外見ではなく内面で評価されるべき!」だがしかし……

「外見ではなく内面(実力)を評価して欲しい」という考えのアンディ。

私自身もその考えは否定しないし、ほぼスッピンで仕事の面接に挑んでしまうアンディという女性を理解できなくはないです。

「女を外見だけで判断するなんて!」

「顔採用とか許せない!」

……という、現実世界でも耳にする女性たちの憤りも理解できます。

しかしミランダ(アンディの上司)のように、本気で社会の荒波と闘ってきた人たちが言いたいのはおそらく、そういうことではないのでしょう。

  • 自分たちと共に、この会社で働き続ける覚悟があるのか?
  • 一緒に仕事をするパートナーとして信頼できる人間なのか?

そういったことを判断する上で、まず目に留まるのが『きちんとした身だしなみ』つまり『外見』になるのだと思います。

人の第一印象は「最初の5秒」でほぼ決まるらしい

かつて無職期間が長引き、仕事探しに明け暮れていた頃、ハローワークの就職相談でこんな話を聞いたことがあります。

「人の第一印象は最初の5秒でほぼ決まる。採用面接でもそれは同じ」

応募者の経歴がどんなに立派であっても、たった5秒間の第一印象の良し悪しで、面接の結果がほぼ決まってしまうそうです。

髪ボサボサの野暮ったい格好で面接に来られるよりは、最低限のマナーとしてしっかり身なりが整えられている人の方が面接官に好印象を与えるのは当然かと思います。

好印象というのは単にルックスのことではなく、ここで働きたいという熱意が感じられるかどうか。

まして、この映画で主人公のアンディが応募したのはファッション業界です。

服装のセンスや化粧の仕方、アクセサリーや履いている靴まで細かくチェックされるのは当然でしょう。

案の定、センスゼロのアンディは受付の女性からも、あからさまに軽蔑した態度をとられてしまうのですが、それでもしっかり面接して採用を決めた編集長のミランダは、かなり器の大きい人のように感じました。

アンディの姿から、私自身を振り返る

映画冒頭のアンディのように、髪ボサボサのスッピンで面接に挑むことはありませんでしたが、それでも数々の面接に落ち続けていた理由は第一印象の悪さもあったのだろうと、今なら思います。

ハキハキとした受け答えができていたのかも微妙だったし、笑顔もろくに浮かべられず(緊張のせいもありますが)終始固まったような態度で、ネガティブな印象を与えていたのでしょう。

……実際ネガティブ人間なのですが。

また、アンディはファッションセンスこそゼロですが仕事への意欲は本物で、「物覚えは良いし、頭も切れます」としっかり自分をアピールできる女性です。

実際に採用されてからも、ミランダからの無茶な要望に必死で応え続け、自分を認めてもらいたい一心から、お洒落で魅力的な女性に変貌を遂げたりもします。

翻って私は昔から「できれば働きたくない」という考えの人間なので、面接で志望動機を聞かれても上手く答えられません。

そんなものはないから。

面接官の方々は最初の数秒で、私のそういった『本質』を見抜いたのだと思います。

アンディはミランダの下で苦労しながら働くうちに、『自分が本当はどうなりたかったのか』を見出し、最後は本当の意味で魅力的な女性に生まれ変わります。

対して自分を変えようともしないまま、社会の第一線からは早々に尻尾を巻いて逃走したような負け犬の私は、どこへ行っても見下されたりバカにされ続けて来たのも、当然と言えば当然でしょう。

「自分はこの程度の人間ですよ」と、自らアピールしているようなものだから。

……こんなことを書いていますが、決して卑屈にはなっていません。

この記事を書きながら、過去に応募したすべての会社の面接官の方々に、感謝の念すら湧いているくらいです。

私を面接してくれてありがとうございます。

皆様のご判断は正しかったのだと、ようやく気づくことができました。

ライフステージは自分次第で変えることができる

この映画が表しているのはそれぞれの女性たちが立つ『ステージ』であり、それは状況や自分次第で変更可能なものです。

外見を整えるのは、そのための手段の一つ。

アンディはファッションセンスを学んで外見に磨きをかけることで、今まで100%アピールしきれていなかった自分の内面や実力を評価してもらえるようになりました。

現実世界では、映画のように常にハイブランドの服を着たりする必要はないと思うけれど、いつもと少し違う雰囲気の服を選んでみたり、髪形を工夫してみるだけでも、その人の印象が変わることがあります。

外見以外にも、元気に挨拶してみるとか、滅多に交流のない人と少しだけ会話を試みるとか。

この映画は決して「女は外見がすべて!」などと極端なことを言っているわけではなく、

「例え5秒で第一印象が決まったとしても、その後の行動如何によっては立場がガラリと変わることもあるんだよ」

……という、あくまで前向きなメッセージを女性たちに伝えているのではないかと感じました。

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