肌の調子の良さには、ちょっとばかり自身がある私。
若い頃は周囲の人々から「めっちゃ肌きれいですね~」などと、お褒めの言葉をいただくこともありました。
さすがにアラフォーになった今は、昔ほどではなくなりましたが……。
そんな私のスキンケアは、20代の頃からかれこれ約10年以上、化粧水とワセリンのみです。
時には化粧水すら使わず、少量のワセリンのみで済ませることもあります。
しかし、特に大きな肌トラブルに見舞われたことはありません。
昨今よく耳にする『マスクかぶれ』とも無縁です。
今回は、私が約10年以上も行っているワセリンのみのスキンケアについてご紹介します。
幼少期は酷いアトピー性皮膚炎だった
そもそも、なぜワセリンのみのスキンケアにしたのかと言いますと……
私、幼少期から小学校の4~5年生くらいまで酷いアトピー性皮膚炎だったんですよね。
月に何回も皮膚科に通ってステロイドの塗り薬をもらい、毎日お風呂上りにその薬を全身に塗っては、就寝中に引っ搔いたりしないようガーゼと包帯でぐるぐる巻きにされてた記憶があります。
結局そのアトピーは、小学校5年生になる頃には自然に治ってくれたのですが。
しかし当時の名残りなのか、私の肌は極度の乾燥肌で、大手メーカーの化粧水や乳液も全然合わず、赤くかぶれてしまうことがよくありました。
何か良いものはないかと色々調べていたところ辿り着いたのが、日々のスキンケア用品を『白色ワセリン』に変える、というもの。
ワセリン自体はアトピーだった頃から塗っていたこともあり(ワセリンを使った薬、だったかな?)、顔にも塗れる安全性の高いものであることは知っていたので、試してみたのがきっかけです。
約10年続けている私のシンプルスキンケア
画像は私が実際に使用している、日々のスキンケア用品。
- 無印の化粧水(高保湿タイプ)
- 白色ワセリン(ベビーワセリン)
以上、これだけです。
化粧水は、ドラッグストアで販売されているものがほとんど肌に合わない中、唯一、無印良品の高保湿タイプは大丈夫でした。
基本的なスキンケア方法↓
洗顔については、外出のために化粧をしたり日焼け止めを塗った場合、その日の夜の洗顔は洗顔フォームを使います。
何も予定のない休日などは化粧水すら使わず、顔を水洗いした直後にワセリンだけを塗って済ませることもあります。
ワセリンは安全? 原料は石油?
ワセリンは『石油』由来であるため危険視する人も多いようですが、しっかり精製することにより不純物を取り除いているため安全性が高く、敏感肌やアトピーの方でも使用できるとされています。
※不安な方は念のためパッチテストを行ってください!
『黄色ワセリン』よりも『白色ワセリン』がオススメ
画像はドラッグストアでよく見かける『黄色ワセリン』
ワセリンは精製度が高くなるにつれて、黄色→白色に変化し、品質もより高くなります。
保湿効果に違いは無いそうですが、敏感肌やアトピー肌の方は『白色ワセリン』がオススメです。
私自身も、黄色ワセリンは顔には使わず、唇や手、かかとのケアに使用しています。
顔にはこちらの白色ワセリンを使用。
チューブタイプ以外にも、ケースに入ったものもあります。
ケースタイプの白色ワセリンを使用する場合は雑菌の繁殖を防ぐため、指で直接すくい取るのではなく綿棒を使うことをオススメします。
ワセリンの効果について
ワセリンは保湿剤。
と言っても、ワセリンそのものに保湿成分や美容成分などが含まれているわけではなく、肌の表面に油膜を張ることで外部の刺激から守ったり、肌に元々備わっている水分が蒸発するのを防いでくれます。
ワセリンは『皮膚を保護する』のが主な役割であり、その能力が他の美容液よりも優れているということです。
そのため「かぶれ」や靴擦れ、軽度の切り傷への処置にも使用できます。
私も昔、擦り傷に貼っていた絆創膏で皮膚がかぶれてしまったことがあるのですが、試しにワセリンを塗ってみたところ2~3日程度で痒みが治まり、かぶれ自体も回復しました。
症状の程度にもよるかもですが、昨今の『マスクかぶれ』にも、ワセリンは有効かもしれません。
ワセリンの最も効果的な使い方
ワセリンは『皮膚を保護する』ものであり、水分を与えるような美容成分は含まれていません。
そのため、化粧水などと併用するのが最も効果的な使い方とされています。
洗顔後、普段使用している化粧水や乳液で肌に水分を与え、最後にワセリンで蓋をすればOK。
私の場合は乳液は使わず、化粧水の後はワセリンのみで済ませています。
1回の使用量や塗り方に注意!
ワセリンを1度に多く塗り過ぎるとベタつく上に、顔がテカテカするので注意が必要です。
基本は『少量』
『お米2粒分くらい』の量を手のひらで薄く伸ばし、顔全体を包むように、軽く押し当てながら塗ります。
こするのはNG!
ワセリンは乳液ほどサラッとしておらず、固くて伸びも悪いため、ゴシゴシこすって塗ると摩擦で肌を傷めます。
敏感肌の人は特に要注意です。
『肌断食』とは?
毎日のスキンケアを完全にワセリンのみにする、というもの。
- 化粧水や乳液など、基礎化粧品は一切使わない
- 洗顔は水洗いのみ
- 洗顔後、ワセリンを薄く塗る
ほとんどの肌トラブルは過剰なスキンケアが原因と言われており、日々あらゆる美容液を使い続けた結果、肌本来のバリア機能が低下することによって引き起こされるそうです。
つまり、スキンケアをやり過ぎたせいで『肌にサボり癖が付いてしまった』状態。
肌断食でワセリンのみのシンプルケアにすることにより、失われた肌の能力を蘇らせることができます。
私も、外出の予定がない休日のスキンケアはワセリンのみです。
極たまにですがワセリンすら付けず、水洗顔のみで済ませることもあります。
しかし、いずれも合う・合わないがあると思うので、試したい場合はまず、ご自身の肌の状態とよく相談した方が良いです。
シンプルスキンケアのメリット
スキンケアをシンプルにすることで感じたメリットは以下の通り
↓
- お金&時間の節約になる
- 肌トラブルがなくなる
- 帰省や旅行などの際、荷物が少なくて楽
1.お金&時間の節約になる
余計な基礎化粧品を買う必要がなくなるので、その分お金が節約できます。
ワセリンは1回の使用量が少ないため、頻繁に買い足す必要がありません。
ドラッグストアで買い物をする際も、「もっと良い美容液はないかな~」などと、あれこれ迷う手間もなくなります。
また、スキンケアがシンプルな分、毎朝の支度も楽になり、忙しい朝の時間にも余裕が生まれます。
お金と時間、両方の節約に繋がるというのは、かなり大きなメリットではないでしょうか。
2.肌トラブルがなくなる
基本は化粧水とワセリンで、外出しない日はワセリンのみ(たまに水洗顔のみ)という日々を約10年間続けて来ましたが、大した肌荒れもなく、マスクかぶれもありません。
むしろスキンケアをシンプルにする前、肌に良いものを求めて様々な製品を試していた頃の方がトラブルが多かったように思います。
人間の皮膚には自ら潤いを作り出す力が元々備わっており、たくさんの基礎化粧品によるスキンケアは、そういった皮膚の力まで削ぎ落としてしまうそうです。
30代からのスキンケアは『やり過ぎないこと』が重要なのかもしれません。
3.帰省や旅行の際、荷物が少なくて楽
ワセリンのみのスキンケアに慣れてしまえば、基礎化粧品をごちゃごちゃ持つ必要がなくなります。
余計なものを持たない分、お盆や年末年始などで帰省する際に荷物が少なくなるので楽です。
この点は、頻繫に旅行をする方にとってもメリットではないかと思います。
もはや「ワセリンさえあれば良い」という状態
こんな感じで約10年過ごして来た結果、「化粧水が無くてもワセリンさえあれば良いや」という状態になりました。
時には顔を水洗いするのみでワセリンすら付けず、それでも無事に過ごせているので「最悪、何も無くても1~2日くらいなら大丈夫だ」とすら思ってます。
私の肌もだいぶ図太くなったもんだ(←たぶん違う)
- 高価な基礎化粧品はどれも合わない
- 何をやっても黒ずみや毛穴の汚れが消えず、化粧の乗りも悪い
- というかスキンケア自体が面倒くさいのでもっと簡単にしたい
……以上のような悩みを抱えている方には、ワセリンを使ったシンプルケアがオススメです。
ただ、肌の状態は人それぞれで、ワセリンによるケアも合う・合わないは必ずあると思うので、まずご自身の肌の状態や体質など、よく確かめてから試すようにしてください。
かかりつけの皮膚科があれば、相談してみるのも良いと思います。