金曜日の夜。
お腹が空いたけど米がない。
いや、実際には米はあるんだけど炊くのが面倒くさい。
何か米の代わりになるものはないかと台所の収納を漁っていたところ、こんなものを見つけました。
↓
アルファ化米の五目ご飯
非常時の備蓄用に実家から貰ってきたものです。
しかも、だいぶ前に。
すっかり忘れたまま放置してました。
恐る恐る賞味期限を確認してみると……
やっちまった……。
賞味期限3ヶ月切れ!
しかし、もともと長期保存可能なものだし、3ヶ月くらい大丈夫なのではないか?
捨てるのももったいないし……
というわけで、賞味期限3ヶ月切れたアルファ化米を食べてみました。
ついでに、アルファ化米の賞味期限切れはいつまで大丈夫なのかも調べてみたので、参考になれば幸いです。
そもそも『アルファ化米』とは何ぞや?
◆炊きあがったご飯を急速に乾燥させたもの
炊飯直後、熱風で水分だけを一気に抜いているため、ご飯の旨味はそのままで、しかも腐りにくいそうです。
また、既に炊きあがった状態から急速乾燥されているので、水やお湯を注ぐだけで元のご飯に戻すことができます。
◆『アルファ化』とは?
お米に含まれているデンプンには『アルファ』と『ベータ』の2種類があります。
人が手を加える前の『生米』の状態でのデンプンは『ベータ』
ベータは水分量が少なく腐りにくいのですが、人間には消化しづらい状態です。
しかし、生米を加熱調理すると『アルファ』に変わり、人間が消化できる状態になります。
しかしアルファはベータよりも水分量が多いため、腐りやすいです。
また、炊飯してアルファ化したご飯を長時間放置して冷ますと、再びベータに戻ってしまいます。
そのため、お米を炊飯直後、急速に水分だけを抜き取ることで『アルファ化』の状態を保てるようにしたことから『アルファ化米』と名付けられたそうです。
詳しくは以下、アルファー食品株式会社様の公式サイトをどうぞ↓
アルファ化米の賞味期限切れ、いつまでOK?
賞味期限は未開封の状態で「おいしく食べられる期間」を表しております。味、香り、色調といった品質が劣化してきますので賞味期限内に召しあがっていただくことをおすすめしています。
引用元:アルファー食品株式会社・公式サイト
やはり基本的には、賞味期限内に食べることが大前提ですね。
しかし調べてみると、賞味期限が切れてもすぐに傷むことはなく、大抵の場合おいしく食べられるみたいです。
理由は炊飯直後に急速乾燥させて水分を抜いていることと、酸素を通しにくいパッケージで密閉するなど、長期保存向けに作られているため。
ただそれもあくまで、適切に保存されていた場合に限ります!
上記を守って保存していれば、賞味期限+6ヶ月くらいは大丈夫みたいです。
食べる前に、風味や食感、におい、カビが生えていないかなど、品質に問題ないかよく確認しましょう。
画像は開封直後の我が家のアルファ化米(賞味期限切れ3ヶ月)
幸い、カビや変色などもありませんでした。
賞味期限が1年以上切れていたら要注意!
たとえ腐っていなかったとしても、賞味期限が1年以上過ぎたものはやめておいた方が良いです。
長期保存が可能とはいえ、賞味期限切れから数年も経過したアルファ化米を食べて食中毒になった人もいるようです。
もったいないと思っても、1年以上経過したものは処分した方が良いでしょう。
賞味期限内でも、開封したらその日のうちに!
賞味期限内であっても、開封したら当日中に食べ切りましょう。
同封されている脱酸素剤は、開封した瞬間から効果が落ちてしまい、品質を保てなくなります。
どうしても食べ切れない場合は通常のご飯と同じように、ラップで包むかタッパーに入れて冷凍保存しましょう。
賞味期限3ヶ月切れのアルファ化米(五目ご飯)・準備編
作り方は至って簡単。
袋のチャックを開けたら、水か熱湯を内側の注水線まで注ぎ、袋のチャックを閉じて後は待つだけ。
水で戻す場合と熱湯で戻す場合で待ち時間がかなり違うので注意。
- 水で戻す場合→60分待ち
- 熱湯で戻す場合→15分待ち
水だと60分もかかります。
空腹時にそんなに待てないので、私は熱湯で戻しました。
注意1:水or熱湯を入れる前に、脱酸素剤とスプーンを取り出しておく
スプーンはすぐに発見できますが、脱酸素剤は米の中に完全に埋もれています。
忘れずに取り出しましょう。
注意2:パッケージ内側の注水線をよく確認
水or熱湯を注ぐ目安となる注水線ですが、お米に隠れてどこに線があるのか非常に分かりづらいです。
ちょうど線の位置に重なるくらいまで、お米が入っています。
スプーンでお米を少しかき混ぜるなどして、線の位置を確認した方が良いです。
賞味期限3ヶ月切れのアルファ化米(五目ご飯)・実食編
だいぶ食べ進めてからふと気付き、慌てて撮影しました↑
熱湯で復元した直後は袋の中いっぱいにご飯が詰まってました。
復元前より、倍に膨れ上がった感じです。
たぶん、お茶碗1杯分より少し多いくらいだったと思う。
味は、美味しい!
食感も、ふっくらモチモチしていて、急速乾燥で水分抜かれていたとは思えないほど。
いつも自分で炊いて冷凍しているご飯よりも遥かに食感良いです。
今回のアルファ化米は五目ご飯なのですが、調味料の味がしっかりお米に染み込んで、最後まで飽きずに美味しく食べられました。
まとめ
- 炊きあがったご飯を急速に乾燥させたもの
- 炊飯直後、熱風で一気に水分を抜くため腐りにくい
- 既に炊きあがった状態から乾燥させているので、水やお湯を注ぐだけで食べられる
- お米に含まれるデンプンには『アルファ』と『ベータ』の2種類がある
- 生米=ベータ。消化しづらい
- 生米を加熱調理=ベータから『アルファ』に変化。消化できる
- 炊いたご飯を放置して冷ますとベータに戻る
- 炊飯直後に急速乾燥することで『アルファ』の状態を保てるようにした
- 賞味期限内に食べることが基本中の基本
- 適切に保存されていれば、賞味期限+6ヶ月くらいなら大丈夫ではないかと言われている
- 1年以上経過していたら、やめておいた方が良い
今回試してみて、賞味期限から3ヶ月程度であれば大丈夫ということがわかりました。
ただし、適切な保存状態や、その時の自分の体調にもよると思います。
もし、賞味期限切れのアルファ化米を食べて良いのか迷われている場合は、品質に問題ないかよく確認し、食べる際は自己責任でお願いします。
また、賞味期限から1年以上経過したものは、もったいなくても処分した方が良いと思います。
今回、私が1番学んだこと……
備蓄用の食品は定期的に賞味期限を確認しよう!
肝に銘じておきます……。