突然ですが、暮らし系ユーチューバーってご存知でしょうか?
自分自身の日々の生活の様子をYouTubeで発信して人気を得ているユーチューバーのことです。
私は主に1人暮らし系の動画をよく視聴するのですが、これがまあ面白い。
物凄く丁寧な、まさに理想と言える生活を送っている方もいれば、生活感を包み隠さず堂々と公開して、見ているこちらが思わず親しみを抱いてしまうような方まで、本当に様々です。
暮らし系ユーチューバーの動画を見ていると、「世の中っていろんな人がいるんだなあ」と改めて知ることができます。
人の暮らし方って本当に多彩ですよね。
そんな暮らし系ユーチューバーの中には、動画の人気をきっかけにテレビや雑誌で紹介されたり、あるいは自身の暮らしをまとめた本を出版されている方もいます。
今回は、私が特に好きな暮らし系ユーチューバーの方々が出版された本を2冊ご紹介します。
「今の自分の暮らしをもっと良くしたい」
「どうすれば1人暮らしを楽しめるんだろう?」
そう考えている方に、ぜひ読んでいただきたい本です。
OKUDAIRA BASE 自分を楽しむ衣食住-25歳、東京、一人暮らし。月15万円で快適に暮らすアイデアとコツ-
毎朝5時に起きて、1時間半もかけて朝食を作るという著者の奥平さん。
お味噌汁も一からしっかり出汁をとったり、ホームベーカリーでパンを焼くこともあれば、チーズケーキを手作りしたり。
ご飯は炊飯器ではなく、毎回土鍋で炊くそうです。
DIYも得意で、決して広くはないアパートの一室を自分の居心地の良い空間に作り変えたりもしています。
「趣味は暮らし」と語る奥平さんは時短や効率よりも、一つひとつの工程を楽しむことを重要視していて、不便さや、失敗することも厭わない、むしろそこから学ぶことすら楽しいそうです。
私も含め、多くの人はおそらく、「朝食作りに1時間半もかけていられない!」という場合がほとんどかと思います。
多忙な日々の中で少しでも心に余裕を持ちたいとき、自分の時間を持ちたいと思ったとき、奥平さんの生活ルーティンや暮らしへの考え方の中に「本当に大事にすべきもの」のヒントが隠されているかもしれません。
36歳独身、派遣OL、女子力ゼロ-お気楽ひとり暮らし
著者はミニマリストのyorikoさん。
私と同年代で、1人暮らしを開始された時期もどうやら私とほぼ同じであるらしく、勝手に親しみを抱いてYouTubeのチャンネル登録をしました(笑)
ミニマリストらしく自宅のワンルームに置いてあるのはパソコン用の机と椅子、家電は小さな冷蔵庫のみ。
ベッドもテレビもない部屋は一見、殺風景に感じられますが、私はYouTubeでyorikoさんの部屋を初めて見たとき「自由で良いなあ」と思ったのを覚えています。
余計なものから解き放たれて、自分が本当にやりたいことだけに集中できる部屋……そう感じたからです。
そんなyorikoさんもかつてはミニマリストどころか正反対のマキシマリストで、服も化粧品も収納から溢れるくらい持っていたそうです。
考え方も「0か100か」で、
「こうでなければならない」
「30歳までにこうあるべきだ」
という固定観念に縛られ過ぎて、特に人間関係で苦労されたとのこと。
その体験、私にも身に覚えがありすぎます……。
ですが「自分にとって本当に必要なもの」や「自分にとっての本当の幸せ」を見つめ直すことで、自分自身を認めてあげることが出来るようになったそうです。
無いものを埋めるために時間やお金を費やすのではなく、今の自分の周りにある小さな幸せに気づくこと。
これは、よく考えれば無いものを延々探し続けるよりも、ずっと簡単なことのはずですよね。
なのに、私自身も気づけば「こうしなきゃ、ああしなきゃ」みたいになって、0にも100にもなれない自分を否定し続けていたりします。
yorikoさんは私のような自己肯定感ほぼゼロな人間に対し、
「無理はしなくていいよ」
「出来ることをやればいいよ」
と優しく諭してくれています。
「時間とお気楽だけは平等で、理想の自分になれなくても暮らしは楽しんでいい」と語るyorikoさんの言葉に、励まされる方は多いのではないでしょうか。
いつもよりちょっとだけ肩の荷を降ろして、楽になろうか 。
自分にとって何が一番大事なのか、少し考えてみよう
奥平さんは「お金よりも時間が大事」と著書内で語っています。
自分の暮らしを楽しむために、アルバイトの日数も制限していたことがあるそうです。
私自身もこれには同感で、ブログでも何度か書いていますが自分の時間が確保できないと、どうしてもダメなんですよね。
プライベートまで犠牲にしたくないから、派遣社員という働き方を選んでいるというのもあるし。
yorikoさんは他人に認められるために労力を費やしていた自分に気づくことで、自分にとって本当に必要なものは何か、考えるきっかけになったそうです。
世間一般で謳われる「理想的な幸せ」に振り回されるのではなく、自分にとっての幸せは何なのか、そこをはっきりさせることが、暮らしをより良くするための最大のポイントなのだと思いました。