土曜日はお出かけ日和の秋晴れ予報だったので、『井の頭自然文化園』へ行って来ました。
何だか生き物を見たい気分になっちゃったんですよね~。
ちなみに井の頭自然文化園とは、井の頭公園内にある『水生物園(分園)』と『動物園(本園)』の総称です。
どちらかでチケット(入場券)を買うと、分園・本園の両方に入場することが出来ます(※ただし、16時まで)
一般料金は400円。
せっかくなので水生物園と動物園、両方見て来ました!
まずは水生物園(分園)へ
水生物園はその名の通り、水辺で暮らす生き物たちが飼育されています。
また、園内の『水生物館』では、かなり希少な生き物の姿も見られるのでオススメです。
水辺に暮らす鳥たち
屋外ではたくさんの水鳥たちが飼育されています。
個人的に、鶴やコウノトリなど、昔話の中でしか見たことないような鳥たちの姿を間近で見られたことに感激しました。
◆アオサギ↓
映画『君たちはどう生きるか』に出てた鳥。
思ってたより大きくてビックリ!
こんなのが室内に飛んで来たら悲鳴上げるわ(※映画の話)
◆コウノトリ↓
赤ちゃんを運んでくる逸話で有名な鳥。
思ってたより大きくてビックリ(2度目)
確かにこの身体の大きさと立派な嘴なら、人間の新生児1人くらい運べるかもしれん……なんてアホなことを考えました。
コウノトリ「運びません!」
◆オシドリ↓
みんなで仲良く休憩中。
ずらりと並んでいます↑
ちなみにオシドリが夫婦で行動するのはメスが卵を産むまで。
卵をあたためるのも雛を育てるのも全てメスだけで行います。
完全ワンオペ育児。
オスはメスが卵を産むとさっさと巣から去り、別のメスに求愛し、そのメスとの間に卵を儲けます。
そしてそのメスが卵を産んだらさっさと巣を去ってまた別のメスと……という感じで、オシドリの世界は一夫多妻制なのだそうです。
オスとメスが仲良く寄り添っているように見えるのは、メスが自分の子を産む前に他のオスと交尾しないよう見張っているだけ。
おしどり夫婦……。
◆白鳥↓
機嫌が良いのか悪いのか、しきりに小さく鳴き声を上げてました。
ちなみに現在、井の頭公園内のボート乗り場は改修工事のため、年内の12月中旬頃まで休止しているそうです。
休日になれば井の頭池の隅々までを埋め尽くしていたスワンボートですが、残念ながらもうしばらくおあずけですね。
まあ、乗りませんけど。
◆カリガネとその卵↓
カリガネ。確かカリガネ。たぶんこの子たちがカリガネ……。
※撮った画像をちゃんと整理しとかないからこうなる
2羽の白鳥たちと同居しています。
喧嘩にならないのだろうか……。
鳥たちのケージの前には卵が展示されてたりします。
カリガネの卵は鶏の卵よりも大きめ。
この説明書きによると、カリガネはガン(雁)の仲間だそうです。
東北地方では野生が見られるのかな?
いろんな鳥の卵がズラリ
『たまごハウス』なるものを発見しました。
いろんな鳥の卵が展示されています。
よく見ると、形や色合いがそれぞれ微妙に違ってたりして面白い。
ダチョウの卵デカ過ぎ(笑)
ほぼボールである。
鳥たちの寝姿
開園直後のせいなのか、ほとんどの鳥たちがじっと動かず、眠っているようでした。
まあそれはそれで、鳥の寝姿をじっくり観察できたので良かったですけど。
顔(というか嘴?)を羽に埋めて、片足立ちになるのが鳥の就寝スタイルのようです。
就寝時間がどのくらいかは知りませんが、熟睡中にバランス崩して倒れたりすることはないのだろうか?
丹頂鶴の美しさ
本物の鶴を見たのは、これが初めてです。
昔話とか、花札(松に鶴)でしか見たことなかったので。
本当に頭部が赤いんですね。
かなり近づいて来てくれましたが、目がつぶらで可愛かったです。
隣のケージが気になるのか、しきりに嘴でコンコンとノックしてました↑
初めて見た鶴の感想は、とにかく「美しい」の一言。
後ろ姿もスタイル抜群。
鳥類のスーパーモデル!
人間から見ても羨ましいくらいのプロポーションです。
昔の人が神聖視していたのも納得。
水生物館もオススメ
鳥ばっかり紹介してきましたが、水生物館で魚類や両生類、植物などもしっかり見て来ました。
撮影NGみたいだったので、残念ながら写真には残してませんが。
主に淡水の生き物たちが数多く飼育されています。
特に『カミツキガメ』と『オオサンショウウオ』は必見!
カミツキガメの見た目は亀というより、ほぼ恐竜です。
「遥か昔、何ちゃらサウルスとかいう一部の種類がカミツキガメに進化した」とか言われても、私は疑うことなく信じます。
そのくらい、ほぼ恐竜な亀でした。
他にも、都市部ではほとんど姿を見なくなったイモリの保護活動について紹介しているコーナーもあり、こちらもかなり興味深く拝見しました。
水生物館にはアカハライモリがたくさん飼育されています。
動物園(本園)へ
水生物園を全て見終わった後、まっすぐに動物園へ。
水生物園から少し離れた所にありますが、道案内の看板がそこかしこに立っているので迷うことはないです。
1番の目玉・モルモット
ケージの中で食事中↑
この動物園の1番の目玉イベント『モルモットふれあいコーナー』
モルモットを撫でたり、抱っこしたり、膝に乗せたりと、直接触れ合うことが出来ます。
この日も開始時間前から長蛇の列ができていました。
そしてそのほとんどが家族連れ。
常に飼育員がそばにいてくれるため、小さなお子さんでも安心して抱っこできるそうです。
そんな本園の名物モルモットですが、入り口近くの売店でも触れ合えます。
↓
かわいい。
ヤクシカ
二ホンジカの亜種。
オスもメスもそんなに大きくはなかったです。
ヤクシカは二ホンジカの亜種の中でも小型なタイプらしいです。
画像左上に、角の生えたオスがいます。
みんなで仲良くお食事中。
鹿を見るのも初めてです。
かなり間近で観察することができました。
おかげで鹿のお尻が非常に可愛らしいことにも気づけました(←どうでもいい)
広い飼育場で放し飼いされてる鹿もいた
同じヤクシカなのかは分かりませんが、別の広い飼育場で放し飼い状態な鹿たちもいました。
その中に1頭だけ、特別目立つ場所で、もののけ姫に出て来る『シシ神様』のような雰囲気を放っているオスを発見。
上手く撮影出来てませんが、いくつも枝分かれした立派な角が生えてます。
なかなかこっちを向いてくれない。
でもお尻が可愛いから許す(←痴女)
カラスにちょっかい出されても気にしない。
時々、背中に乗られたりしてましたが、いちいち怒ったりせず食事に集中。
さすがシシ神様。
それにしても、カラスは何に対しても怖いもの知らずですね~。
上野動物園ではパンダにもちょっかいかけるというし。
ヤギと鶏
お気に入りの場所で日向ぼっこ。
首輪に名札が付いていて、1番上の子は『クッキー』か『リッキー』か、そんな名前だったかと思います。
ヤギたちと同居している鶏。
私が知っている鶏よりもだいぶ身体が大きく見えたのですが、どうやらこの子たちは沖縄の地鶏らしいです。
ご飯待ちなのか、3羽ともこの場からじっと動かずにいました。
寝ている子が多かった
時間帯のせいなのか、物陰に隠れているか眠っている動物たちがほとんどでした。
キツネ、タヌキ、ニホンカモシカ、ヤマネコなど、本当にたくさんの動物たちが飼育されているのですが、ケージ内の小屋に入ってしまったり、藪の中に隠れていたりで姿が見えず、残念。
フェネックも、おねむなご様子↑
井の頭公園の動物園にはカピバラもいます↑
上の画像は1周目の時の様子。
こちらは2週目(1周目から約40分後)のカピバラ↑
1周目の時と同じ格好で微動だにせず。
たぶん、立ったまま寝ている……。
リスたちだけが元気いっぱい
他の眠たげな動物たちとは違い、ひたすら忙しなく動き続けているのが二ホンリス。
二ホンリスは、日本だけに生息する固有種だそうです。
食事中も忙しない。
つい「落ち着いてゆっくり食べなさい!」と言いたくなってしまう(笑)
「天敵に襲われないうちに食べなきゃ!」っていう防衛本能なのだろうけど。
どの子もひたすら走り回っていて、止まっている子を見つけるのが大変なくらい。
上の写真を撮った直後に、2匹とも物凄いスピードで金網を駆けのぼって行きました。
忍者か。
↑何か上の方からキュッキュッキュッとこするような音が聞こえるな~と思ったら、枝の上で1匹のリスが一生懸命クルミを齧ってました。
身体は小さくても、歯と顎の力は相当強いと思われます。
リスの小径は閉鎖中
井の頭自然文化園では二ホンリスを間近で観察できる『リスの小径』が人気ですが、現在は補修工事のため、11月下旬頃まで閉鎖されています。
工事期間中はリスの小径の外側から観察することになります。
今回、私もケージの外側から観察したのですが、充分満足出来るくらいたくさんのリスたちを見ることができました。
みんな走り回ってたけど。
動物園の鳥たち
水生物園で散々鳥たちを見てきましたが、動物園にもたくさんの鳥類が飼育されています。
◆ハヤブサ↓
数は少なくなっているそうですが、東京都心の空でも見かけることがあるそうです。
枝の上でじっと動かないままでしたが、見るからに物凄いスピードで飛べそうな身体つき。
前を向いた大きな眼は、狙った獲物を正確に捉えて逃がさない、一流のハンターのよう。
さすが猛禽類!
◆フクロウ↓
2羽揃って、同じ方向をじっと見つめています。
隣のケージを飼育員さんが掃除していて、物音が気になっていたみたいです。
時々、首を180度回転させるのでビックリする(笑)
ちなみに写真には撮っていませんが、園内にはメンフクロウもいました。
◆雉(キジ)↓
かつて、桃太郎と共に鬼退治の旅に出た鳥。
日本の国鳥だと知ってましたか?
私は今の今まで、国鳥はトキだと勘違いしてました……。
雉は日本の固有種であり、古事記にも記載があることから国鳥に指定されたそうです。
オスは羽の色がとにかく綺麗。
しばらく見惚れてしまいました。
1人でも、家族連れにもオススメ
井の頭自然文化園は吉祥寺駅から徒歩圏内。
他の有名な動物園とは違い、どこかのんびりした雰囲気が魅力的で、静かにじっくりと動物たちを観察できます。
休日は家族連れがほとんどですが、私のように1人で来ている人もたくさん見かけました。
入園料も高くないので、散歩がてら気軽に立ち寄れるのも良いですね。
おまけ:吉祥寺の人気カフェ『コマグラカフェ』
動物園の帰りに立ち寄った『コマグラカフェ』
吉祥寺ではかなり人気のカフェで、『黒いチーズケーキ』が名物とのこと。
小さな雑居ビルの3階にあり、入り口もあまり目立たないので、ぼーっと歩いていると見過ごしてしまうくらいの隠れ家的なカフェです。
土曜日の午後2時半くらいでしたが、奇跡的に並ばずに入れました。
本がずらりと並んだ1人用のテーブルに案内されました。
テーブルというより、作業机?
机も椅子もレトロで良い感じ。
真上にぶら下がったランプの明かりも、何だか落ち着く。
カフェと言うより、自分の部屋でくつろいでいるような気分になります。
先にコーヒーが運ばれて来ました。
カップが可愛かったので思わず撮影。
名物の『黒いチーズケーキ』を注文。
クリームの上の赤い花も食べられるそうです。
見た目以上にボリュームがありますが、上品な甘さでぺろりと完食できました。
コーヒーとの相性ピッタリなスイーツです。
店内はうるさ過ぎず、静か過ぎず、ちょうど良い雰囲気で、ゆっくり読書するのにも良いお店だと思います。
私も気づけば2時間以上、長居していました。
次回は『季節のパフェ』を食べてみたいです。