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【職業訓練日記】SESという働き方を初めて知ったが正直、微妙…?

無職日記
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先日の午後、とある企業の採用担当の方を数名学校にお招きして、Web業界の採用状況や働き方についてといった話を対談形式で詳しく聞くことができるという、貴重な時間が設けられました。

詳しい企業名は明かせませんがWebサイト制作などを行っており、Web系職種が完全に未経験という人や、職業訓練の修了生も積極的に採用されているそうです。

直接話を聞いてみて、もし「働いてみたい!」と感じる企業だったら応募してみようかな~などと淡い期待を抱いていたのですが、どうやら自社開発に携わるのではなく『SES』という働き方になるようで、正直「うーん、微妙……???」と思ってしまいました。

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SESという働き方について

SESは、「System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)」の略称で、IT業界における契約形態を指します。SESは、SEの能力を契約の対象とし、クライアント先にエンジニアを派遣して労働を提供するサービスです。IT分野における準委任契約をSESと呼ぶこともあります。

引用元:マイナビAGENT『SES業界は敬遠されがち?契約上のメリットや優良企業の見分け方をチェック』

働き方のイメージとしては、ほぼ派遣社員という感じです。

雇用主はSES企業ですが、実際に勤務するのはクライアント先であり、そこのプロジェクトに携わることになります。

派遣社員と、どう違う?

派遣契約とは、派遣会社と労働者が雇用契約を結び、派遣先企業で働く契約のことです。請負契約とは異なり、成果物の納品で報酬を受け取るのではなく、労働を提供して報酬を受け取ります。

SESとの大きな違いは、指揮命令権がクライアント(派遣先)企業にあることです。派遣契約では、業務や勤怠についての指示はクライアント(派遣先)企業が行えます。SESの場合、SES企業に指揮命令権があるため、派遣先企業は業務や勤怠に関する指示が行えません。

引用元:同上

派遣社員とSESの大きな違いは『指揮命令権』にあるようです。

派遣社員の場合、雇用主は派遣会社ですが、業務の指示は派遣先企業が行います。

一方SESだと、雇用主はSES企業、業務の指揮命令権もSES企業にあり、クライアント(派遣先)はSES企業の社員に業務指示を出すことができません。

雇用形態は正社員

派遣社員との更に大きな違いは、SES企業に正社員として雇用されるという点です。

非正規雇用である派遣社員は基本的に、派遣先での契約期間は最長3年。

つまり、どんなに長くても3年で契約終了(解雇)となりますが、SESは正社員雇用なので、クライアント先での契約期間が終了しても、雇用主であるSES企業との契約が終わるわけではありません。

そのため、次のクライアント先が見つかるまでの待機期間中も給与を受け取ることができます。

Web業界にも広まったSESという働き方

SESはその名の通り、元々はエンジニア向けの派遣サービスだったのですが、近年はWeb業界にも広がり、SES企業に入社してWebデザイナーを目指す人も増えているそうです。

1番のメリットとして挙げられるのは『未経験者でもOK』ということ。

今回私がお話を伺ったSES企業の場合、完全未経験者でもWeb業界に必要なスキルが身につくバックアップ制度を設けているらしく、社員1人1人にメンターという指導係がつき、スキルアップをサポートしてくれるそうです。

全てのSES企業がこれほど整った制度を設けているわけではないかもしれませんが、未経験者にとっては確かに魅力的に感じます。

SESを利用してWebデザイナー=やめた方がいい?

しかし、ネットで『SES Webデザイナー』と検索してみると、『やめとけ!』という旨の記事が実に多くヒットします。

その理由の多くが『関係ない仕事をやらされる』というもの。

例1
例1

未経験でもWeb業界の仕事に就けると聞いて入社したのに、コールセンターで架電の仕事をさせられた!

例2
例2

Webデザイナー志望なのに、最初のクライアント先での業務は事務作業ばかりだった。研修を頑張れば希望職に就けると言われたけど、次に紹介されたクライアント先では携帯販売をやらされて、結局Webデザイナーとしてのスキルが身につかない……。

↑こういうケース、かなり多いそうです。

今回お話を伺った企業の方もこの点については充分理解されている様子で、「弊社ではコールセンターや販売員といった無関係の業種は皆無です」ときっぱり断言されていました。

SESを利用してWeb業界へのチャレンジを検討する場合は、メリット・デメリットをよく調べた方が良さそうですね。

私がSESを「微妙」と感じた理由

主に、以下の2つの理由からです↓

  1. どこに出向させられるか分からない
  2. ワークライフバランスは結局、常駐先による

どこに出向させられるか分からない

SESでは、どの企業のプロジェクトに参加するかを自分で選ぶことができないため、『案件ガチャ』などという言葉が生まれるほど、就労環境の当たり外れが激しいそうです。

たとえば勤務地にしても、東京都内を希望したのに自宅から2時間以上かかる●県のオフィスに配属された……なんてこともゼロではないとか。

一方、派遣社員の場合、派遣会社のWebサイトで求人検索したり、複数の派遣会社に登録してそれぞれの会社の求人を比較するなど、ある程度は選べる自由があります。

採用担当者との対談の際、この点について質問してみたのですが、その企業では「ミスマッチを防ぐためにヒアリングはしっかり行う」など、対策はとっているようです。

企業サイトの採用情報も拝見したのですが、勤務地は『1都3県のプロジェクト先』などと曖昧な表記になっており、正直、不安感しか湧いてきませんでした。

ワークライフバランスは結局、常駐先による

SESの働き方は『客先常駐』

雇用主はSES企業になりますが、働く際はクライアントのオフィスに常駐することになります。

つまり、ワークライフバランスがどうなるかも常駐先次第ということ。

SES企業の求人に『休日出勤なし』『残業なし』などと記載されていたとしても、常駐先がそうでないのなら、派遣される側は基本的にそれに合わせることになります。

もちろん、業務の指揮命令権はSES企業にあるため、クライアント側から直接無理な残業を言い渡されることは無いのでしょうが、必ずしも自分の希望通りに行くとは限らないようです。

以上のことから、非正規雇用で不安定であっても、派遣社員やアルバイトの方が私の性に合っているなと感じました。

まとめ

SESとは
  • 「System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)」の略
  • 働き方のイメージとしては、派遣社員が近い
  • 雇用主はSES企業。勤務する際は客先常駐
  • 派遣社員との違い
    • SES企業に正社員として雇用される
    • 待期期間中も給与がもらえる
    • 業務の指揮命令権はSES企業にある
SESを微妙と感じた理由
  • 希望職と全く関係ない業務をさせられるケースも多数
    • Webデザイナー希望なのにコールセンターや携帯販売をやらされた……など
  • どこに出向させられるか分からない・自分で選べない⇒案件ガチャ
  • ワークライフバランスは常駐先次第となる

SESという働き方を否定する気はありませんが、私には合わないなというのが正直な感想でした。

とはいえ、こういう働き方があるんだなと知れただけでも、今回の企業の方との対談は有意義なものだったと思ってます。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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