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暇な無職が経済について学んでみたら予想外に面白かった【読書感想:日本を100人の島に例えたら…】

読んだ本
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無職で暇なせいか、本を読みたい欲求がムクムク湧き上がる昨今です。

しかし節約必至の無職なので、新しく買うのも気が引ける。

図書館は自宅から遠い。

というわけで、過去に購入して既に読み終えた本を棚から引っ張り出し、もう1度読み返しております。

また働き始めたら読書する余裕も無くなるだろうし、こんなことが出来るのも今のうちだなーと思ったので。

並べた本たちの表紙をざっと眺め、何となく直感で手に取ったのが、

『東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった!』

……という本。

不思議なことに、最初に読んだ時よりも、日が経ってから改めて読み返した時の方が「なるほど!」と思えることが多く、その日のうちに読了。

私のような政治・経済音痴でも「面白い!」と感じられる良書なので、ブログでもご紹介しようと思います。

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分かりにくい経済は、日本を100人の島に例えると分かりやすい

『東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった!』

  • 著者:ムギタロー(東京大学工学系研究科博士課程)
  • 監修:井上智洋・望月慎
  • 出版社:サンクチュアリ出版

新聞やニュースを見ていても、分かるようで分からない経済の話。

  • インフレ・デフレってよく聞くけど、結局何なの?
  • 円高・円安って良いの? 悪いの?

誰もが抱くそんな疑問を、東大生の著者が『住人が100人しかいない島での出来事』に例えて解説してくれます。

この本に出てくる『にほん』や『あめりか』『ろしあ』など、いずれも『住人が100人しかいない島』なので、政治・経済の仕組みやお金の流れもコンパクトにまとめられて非常に分かりやすい。

ちなみに表紙を見ての通り、100人の島の住人は全員、可愛らしい動物たちです。

食糧は『イモ』です。

この緩い雰囲気のおかげで、堅苦しいと思われがちな経済の話もどこかコミカルになり、素人でも受け入れやすくなっています。

そういうことか! 日本の借金●●兆円!

メディアの報道で嫌というほど耳にする、

『日本の借金●●兆円!』

この『借金』という言葉を報道のまま鵜吞みにすると、

「日本って外国からそんなにお金を借りてるの?」

ついそんなふうに考えてしまいがちですが(恥ずかしながら私です……)、それは間違い。

本の言葉を借りると、

『国の赤字は民間の黒字』

  • 日本の借金とは『債務』のことであり、決してどこかの国から現金で●●兆円借りているわけではない
  • 国の債務量=累計通貨発行量
  • 国の債務が増えないと、民間の黒字は増えない

詳細は本を読んでいただくとして、それまでメディアの報道を鵜呑みするだけだった私は「そういうことだったのか!」と納得。

もちろん、本に書かれているのはあくまで基礎的な内容で、現実の日本が抱える問題はもっと複雑なのだと思います。

けど、訳も分からないままテレビや新聞の報道を真に受けて「日本オワタ\(^o^)/」なんて思い込むことが如何に危険か、よく分かりました。

基礎的な内容でも知っているのと知らないのとでは、報道の受け取り方も違ってきます。

「経済に興味はあるけど、難しい説明は理解できない」

「素人でも簡潔に理解できる本を探している」

このような方には是非オススメしたい1冊です。

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