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本当に快適? フリーアドレスオフィスで感じたメリット&デメリット

仕事
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今月から週2回、出社勤務しております。

私が勤める派遣先企業が新しいビルに移転していたことは先日の記事でも書きましたが、この新しいビルに移転以降、なんと『フリーアドレス制』になっていました。

全従業員に決まった座席が無く、毎日好きな席で働けるという制度です。

最初はかなり戸惑ったものの、2回3回と出社するうちに慣れて、今ではかなり快適に感じています。

とは言え、人によって合う・合わないがはっきり分かれるスタイルだろうな、とも思います。

今回は、実際にフリーアドレスオフィスで働く私が感じたメリットやデメリットについて、ご紹介します。

あくまで個人の感想ですが、フリーアドレスオフィスについて気になっている方の参考になれば幸いです。

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フリーアドレスオフィスとは?

フリーアドレスとは、図書館の閲覧室のように、社員が個々に机を持たないオフィススタイル。和製英語である。

(中略)机と椅子が用意されたカフェスタイルの部屋に、社員が携帯電話や無線IP電話、無線LAN、ノートパソコンを持って、空いている机で仕事をする。書類などは全て、個人用のキャビネット、あるいは部署の共用キャビネットに保管し、個人専用の空間は設けないのが特徴である。筆記具などの個人用の道具はキャスター付きのワゴンやトートバッグなどに保管し、適宜移動して使用する。個人が机を持たないために個人の持ち物が大幅に削減できるという。

引用元:Wikipedia

私が勤める派遣先の場合、まず全体で使える席が300席程度で、その中から毎日自由に席を選ぶことができます。

300席中、このエリアはAの部署が使って、あそこはBの部署が使う……という分け方なども一切無く、所属部署や階級、雇用形態も問わず、全員好きな席で仕事をしています。

企業がフリーアドレスを導入する理由は様々ですが、私の派遣先の場合、コロナ以降はほとんどの業務をテレワーク化したことで従業員の在席率が低下したため、スペースの有効活用やコスト削減を狙ったのではないかという気がします。

実際、300席というのは全従業員数に対して圧倒的に少ないんですよね。

人口が密にならないように、出社予定日の数日前から予約システムに入力する必要があるのですが、300席が全部埋まっている日を見たことがありません。

頻繫に出社している社員さんも「全部が満席だった日は一度も無い。人が多い日でも埋まるのはせいぜい90席程度」と仰ってました。

まあ、コロナ前からほとんどの社員さんはミーティングやら出張やらで不在がちな職場なので、フリーアドレスにした方が効率が良いのかもしれません。

全然違う部署の社員さんと隣同士になったりする

私は派遣社員で仕事内容は事務系ですが、隣に正社員のエンジニアさん(←電話中の会話内容からそう判断)が座っていた日もあります。

もちろん、お互い所属部署は全然違います。

先日の金曜日(15日)に出社した際、私は窓際の眺めの良い席を選んだのですが、真後ろの席は部長でした(笑)

部長自身も滅多に出社することはないらしく、何となく選んだ席の近くにたまたま私がいたというだけのことですが。

身分問わずフラットな雰囲気の会社なので、部長クラスの方が近くに座っても緊張することは全然ないです。

私はしょせん派遣社員で、部長相手に重要なミーティングをすることも皆無なので、普通に気軽に挨拶したりします。

フリーアドレスオフィスのメリット

  1. 島型オフィスの息苦しさから解放される
  2. 仕事の集中力が上がる
  3. 毎日、新鮮な気分で仕事ができる

1.島型オフィスの息苦しさから解放される

フリーアドレス制だと、前後左右の席にまったく知らない人が座る場合がほとんどなので、以前ほど人目を気にすることがなくなりました。

従来の『島型オフィス』だった頃は、自分の行動すべてが上司や同僚に筒抜けという感じがあり、1日中緊張状態だったように思います。

仕事がひと段落して何となく顔を上げると、正面の席の同僚と目が合ってしまった(←しかも決して仲が良くない同僚)という気まずさを、何度経験したことか……。

毎日毎日、同じメンバーと同じ『島』で過ごさねばならないためか、常に息苦しさも感じていました。

あと、これは過去の職場になりますが、同じ島のお局に仕事の合間に飲んでいる物やつまんだお菓子、使っている文房具類なども逐一観察されていたこともあります。

従来の島型オフィスというのは良い面もあるのでしょうが、人間関係のしがらみも発生しやすい環境のように感じます。

私のような、何事も気にし過ぎてしまう人間にとって、フリーアドレスオフィスは従来型と比べて『監視されている感』も無く、非常に仕事がしやすいです。

2.仕事の集中力が上がる

フリーアドレスだと、仕事中に余計な雑談をする必要もなくなります。

前後左右の席それぞれに全然違う部署の人が座ったりするので、雑談自体が発生しにくい環境とも言えます。

何か話している人たちがいたとしても、基本的に仕事の相談をしているだけ。

雑談が無くなる分、より仕事に集中することができます。

休憩中でもないのに仕事とは全然関係のない話を振られることに苦痛を感じたり、イライラしたりする性分なので、この点は助かってます。

3.毎日、新鮮な気分で仕事ができる

毎日座る席が違うだけで、その日の気分も結構違ってきます。

オフィス内を日々違った場所から眺めることができるので、毎日新鮮な気分にもなります。

「今日はどの辺の席に座ってみようかな?」と考えるのが、出勤時のちょっとした楽しみです(笑)

もしくは、その日に選んだ席がイマイチだったとしても、「明日は窓際の方の席にしてみよう」というふうに、自由に変えてOKです。

「合わないな」と感じる場所で我慢し続ける必要はありません。

席ひとつでも、選べる自由があるのと無いのとでは、仕事へのモチベーションもだいぶ違ってくるんだなと実感しました。

フリーアドレスオフィスのデメリット

  1. 隣にどんな人が来るのかは完全に『運任せ』
  2. 自由な風土に戸惑うタイプの人には辛いかも
  3. 同じ仕事をするor仲の良いグループで、座る場所を固定化しがち

1.隣にどんな人が来るのかは完全に『運任せ』

これはまあ、当然そうなりますよね。

本当にいるのか疑いたくなるくらい超静かな人が隣に来ることもあれば、その正反対もあり得る。

全従業員が好きな場所で仕事をして良いことになっているので、自分の隣にどんな人が座ろうと文句は言えません。

もしどうしても我慢できないような人と隣り合ったなら、自分が移動するしかないです。

幸い今のところ、そういうケースに遭遇したことはありませんが。

……逆に私自身が何か気に障るようなことをしていないか心配。

または、凄く偉い人が自分の隣や真正面の席に来るという日もあるでしょう。

上の方でも書きましたが、私も先日、真後ろの席が部長でした。

もしガチガチなピラミッド型組織に勤めている場合だと、偉い人と隣り合うというのは相当気まずいですよね。

フラットな雰囲気の会社であれば良いけれど、そうでない会社でのフリーアドレスは「今日は隣に誰が来るのか?」ということで、いらぬ緊張を強いられてしまうかもしれません。

2.自由な風土に戸惑うタイプの人には辛いかも

自由を与えられると却って困惑してしまったり、どうしたら良いのかわからなくなってしまうタイプの人には向かないかもしれません。

私自身も、以前の職場が(悪い意味での)伝統的な日本企業という社風だったので、今の派遣先で働き始めた当初はあらゆる自由さに戸惑ってばかりでした。

幸い2~3週間程度で慣れましたが。

しかし自由が肌に合わないという人も大勢いるだろうし、どんな環境を良いと感じるかは人によって千差万別です。

やたら自由化されるよりも、しっかり定型化されていた方が動きやすいという人には、フリーアドレスは却って面倒だったり、ストレスになると思います。

3.同じ仕事をするor仲の良いグループで、座る場所を固定化しがち

これも結構『あるある』な現象みたいですね。

フリーアドレスが導入されたのに、みんな結局、毎日同じ席を選んでしまうという。

私の職場の場合は全員ではなく、ごく一部の社員さんたちの話ですが。

フリーアドレスにも関わらず、座る席をほぼ固定化している女性社員のグループがいます。

彼女たちはグループで同じ仕事をしているらしく、出来るだけ近い席にいた方が効率が良いという事情もあるのかもしれません。

それは仕方のないことですが、単に仲良し同士で固まるようにしているという面もあるように感じます。

今月2回目の出社日、特に何も考えずに偶然、彼女たちがよくいるエリアの1席を選んだのですが、その日は終業まで何とも微妙な気まずさが漂っていました。

彼女たちも別に私に対して何を言ってくるわけではないのですが、その席に座る私をチラチラ見ては微苦笑を浮かべているのを、私は見逃さなかった。

……気にし過ぎなだけというなら別に良いのですが。

経験上、女同士のこういう雰囲気は大体当たってます。悲しいことに。

以来、彼女たちによる『ほぼ独占エリア』だけは意識的に避けるようにしています。

彼女たちにも事情があるにしろ、何かもったいないなと感じてしまいます。

せっかくのフリーアドレスなのに。

というかこの会社、ほとんどの業務連絡はSlack(←チャットツール)で充分だから、席が離れても問題ないはず。

だからテレワークを含め、こういった新しい制度を導入したんじゃないの?

……と、心の中でいくら不平を垂れても仕方ないのですが。

自由に選んで良いはずなのに、そのエリア内の席だけは避けた方が良いという暗黙の了解が正直もどかしいです。

フリーアドレスを導入しても結局座席を固定化してしまう人がいる場合、やはり自分がその人の席を避けるしかないです。

古い経営体質の会社には向かない

個人の性格以上に、会社の風土や経営体質によっても合う・合わないが分かれると思います。

個人的に、旧来の価値観が強い会社には向かない気がします。

従業員の年齢層が40代、50代以上と高めだったり。

未だに紙の書類で業務を行っているような会社だと、毎日席を変えるというのは面倒ですよね。

私の派遣先は設立10年も経っていないのと、従業員の平均年齢も20代半ば~30代後半くらいが多く、全体的に若い会社ということもあり、テレワークやフリーアドレスなどの新しい働き方もすんなり導入できたのだと思います。

コロナ前から完全ペーパーレスだったし、服装自由、お昼休憩に入る時間も自由、社員は全員スーパーフレックスと、とにかく自由な働き方が推奨されている会社です。

私が初めてのフリーアドレスオフィスにすんなり慣れることが出来たのも、こういった風土が自分の気質に合っていたからという気がします。

逆にまったく正反対の旧態依然とした会社でフリーアドレスになったとしたら、辛いだけだったと思います。

そういう会社だと、毎朝の席選びだけで気疲れしそう……。

まとめ

◆私が感じたフリーアドレスオフィスのメリット↓

  1. 島型オフィスの息苦しさから解放される
  2. 仕事の集中力が上がる
  3. 毎日、新鮮な気分で仕事ができる

◆私が感じたフリーアドレスオフィスのデメリット↓

  1. 隣にどんな人が来るのかは完全に『運任せ』
  2. 自由な風土に戸惑うタイプの人には辛いかも
  3. 同じ仕事をするor仲の良いグループで、座る場所を固定化しがち

◆フリーアドレスに向いていると思う会社↓

  1. 旧来の価値観に縛られない
  2. 従業員の平均年齢が若い
  3. 自由な働き方を推奨し、積極的に取り入れている
  4. IT系

◆フリーアドレスに向かないと思う会社↓

  1. 旧来の価値観が強い
  2. 従業員の平均年齢が高い
  3. 紙の書類ベースで業務を行っている
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