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働き始めても読書する時間は確保したいものです【読書感想:なぜ働いていると本が読めなくなるのか】

読んだ本
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もう4月中に職に就くことは諦めました!!

……開始早々なんだよって感じですが。

応募した求人からことごとく落選メールを送られ、半ば自棄になっております。

そのせいか、先日ハロワ帰りにブックオフで3冊も購入してしまいました↓

更にその帰りに吉祥寺でパンケーキ食べました↓

節約必須の身だというに……。

しかし、おかげで幸せ気分を味わえたのでOKです。

ちなみにブックオフで購入した3冊の内、東野圭吾の文庫本は既に読了しています。

無職の良いところは、時間が有り余ってる(というか時間しかない)せいで読書が捗ること、ですかね。

これが働き始めると逆転してしまうのかと思うと、やっぱり働くの嫌だな~とか考えてしまいます……。

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なぜ働いていると本が読めなくなるのか(三宅香帆/著)

実は数ヶ月も前に読了済み。

無職で読書が捗ることに至福を感じるたび、ちょいちょいこの本の内容が脳裏をよぎるので、今回あらためて感想書いてみようと思いました。

タイトルの『なぜ』の答えは要するに、「働きすぎ!」ってことです。

いや、「働かされすぎ!」というのが正しいかもしれない。

「スマホばかり見る余裕があるのなら、そこを読書に当てればいいじゃない」とか思いがちですが、ただでさえ労働で酷使し続けた脳ミソに、この上活字を読ませるとか、疲れた身体に鞭打つ行為でしかない。

しかし、『仕事での自己実現』がやたら叫ばれる昨今、どうしても労働に全力投球してしまう。

別に、仕事以外で自己実現しても良いはずなのに。

読書がノイズと化した時代

本書曰く、現代人にとって、読書は『ノイズ』なのだそうです。

これもタイパ、コスパが叫ばれる時代故でしょうか?

つまり読書して得る知識にはノイズ――偶然性が含まれる。

(中略)

情報とは、ノイズの除去された知識のことを指す。

だからこそ「情報」を求める人に、「知識」を渡そうとすると「その周辺の文脈はいらない、ノイズである、自分が欲しいのは情報そのものである」と言われるだろう。

引用元:『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆・著 / 集英社新書)

仕事で自己実現するために、余計なノイズのない、手っ取り早い『情報』が求められている。

「皆がそう言っているから」

「皆がそうして、勝ち進んでいるから」

皆が皆、自分の仕事に全身全霊。

だから本が売れない時代でも、自己啓発書だけは売れている。

決してそういう流れを否定する気はないし、仕方ないとも思うけど、やはり私自身も、労働のせいで本も読めなくなる社会はおかしいと思います。

『半身』で生きる

本が読めなくなる理由について、明治時代まで遡って分析している点が本書の面白いところ。

1人1人が読みたい本を必ずしも自由に選んでいたのではなく、その時代ならではの事情、あるいは政府や企業の意向などが、人々の読書の傾向にまで影響していたようです。

個人的に、日本人が本を読めなくなった根本的な理由は明治の頃から変わっていないのでは、と感じました。

かつての「御国のため」が、今は「自己実現のため」になっただけで。

良くも悪くも全身で打ち込むことで思考停止に陥り、疲弊しきっていることにも気づかず、ひたすら国や社会の歯車と化していく。

何事にも全力投球する国民性はメリットもあるけれど、著者の三宅香帆さんははっきりと「全身全霊をやめませんか?」と説いています。

私たちは、そろそろ「半身」の働き方を当然とすべきではないか?

(中略)さまざまな分野において「半身」を取り入れるべきだ。「全身」に傾くのは容易だ。しかし「全身」に傾いている人は、他者にもどこかで「全身」を求めたくなってしまう。「全身」社会に戻るのは楽かもしれない。しかし持続可能ではない。そこに待ち受けるのは、社会の複雑さに耐えられない疲労した身体である。

引用元:同上

私も、三宅さんが提唱する『半身社会』に賛成です。

というかそうなって欲しい、切実に……。

過去記事に書いたことありますけど、週5日・実働8時間+残業が当たり前の社会なんて異常ですよ!

その5日間で蓄積した疲労をたった2日間の休日で癒せとか、

計算間違っとるんじゃあーーーー!!!! (ノ`Д´)ノ彡┻━┻

……って本当は皆、思ってるはずなんですよ。

でも現状は、『半身社会』は理想でしかない。

どうしても不満があるというのならニートのまま生きるか、働きながら自分なりに対策を練るしかない。

私の場合、「正社員にはならない」というのが、自分の時間を得るための対策の1つかも。

良い悪いは別として。

とはいえ派遣社員の求人も、実働8時間+残業がほぼ当たり前な感じです。

さすがに正社員ほどの酷な残業はないだろうけど。

在宅勤務可能な職場も、以前よりだいぶ減っているようです。

それでも「働きながら本を読むための時間を確保するには、どうすれば良いか?」を考え、行動に移すだけでも、得られる幸福度は変わってくるのではないかと思います。

私はとりあえず、『夕食後にダラダラYouTubeを見る時間を読書に変える』を心掛けています。

働き始めたらそれに加え、『電車通勤中に本を読む』とかね。←職業訓練に通っている時に実践していたのですが、結構捗ります。

些細なことでもいいから実践して、自分なりの『半身社会』を創っていけたら良いですね。

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